飯田線の旅 その５

大嵐駅を過ぎると、その次の駅は「秘境駅」としても名高いw小和田駅。

この駅は静岡県にあるのだけど、ちょうど愛知県と長野県との境目に存在する。
ここから先の飯田線は、長野県に突入する。

のだが、「三県境界駅」という標識が朽ち果てていて、既に逝ってしまった雰囲気が滲み出ている。

何故、秘境駅といわれるのか？といえば、次のような点かららしい。

（１）駅が道路に接続しておらず、20分ほど歩くと人家が１軒のみ。
（２）集落までは、獣道を歩いて１時間。
（３）その途中には、天竜川に架かっていた落ちた吊り橋も。

佐久間ダムの建設により、それまであった部落が水没してしまったため、このような状況になってしまったそうな。

是非、この駅で降りてみたかったのだけど、どうやってもこの日中に自宅に辿り着けなくなるため、泣く泣く断念。
前日にのんびりした行程だったことを少し後悔。

こちらのページとかが駅周辺の写真が豊富でよいか。

こちらの朝○新聞の記事を転載したものを読むと、この駅もそう遠くない時期になくなってしまうのかという気もする。

この先、天竜峡までは、ゆったりと流れる天竜川の畔を進んでいく。
行くのだが、天竜川と崖に挟まれ、何故こんなところに？と思わせる駅が多数。
色々と気になる。
ちゃんと回ってくとすると、何日必要なのだろうか？

天竜峡駅に到着。
ここから先の電車は１時間以上待つ必要が。

駅を降りて、とりあえずブラブラと。
直ぐに天竜川が。
この辺りが、それこそ天竜峡か？

ライン下りの船乗り場も近くに見える。
ちょっと乗ってみたくなる。
船乗り場に行ってみようか…

って…
気が付くと、ビールを飲み、馬刺しを食べ、冷を飲み、蕎麦を食べ、冷を飲み…という私がいた。
「大人の選択」である(＾▽＾)/

あっという間に電車の出発時間だ。
車内は妙に混んでいる。
私の前に座られた老夫婦も缶ビールを飲んでいる。
酔っ払いの私もあれこれと話す。

中央アルプスや南アルプスが見えてきたとこで、流石に酒が効いてきた。
気が付いたら寝てしまっていた。

飯田線の終点である辰野を過ぎ、中央本線の岡谷まで乗っていた電車は進む。



既に午後４時である。
長い１日ではある。

中央本線に乗り換え、車内の液晶にCMが流されているのに、これまでのローカル色とのあまりのギャップにとても違和感を覚えつつ、甲府で再び身延線へ。
この辺りではかなり激しい雨が降っていたが、いまさらどうでも良かった。この２日間、雨に濡れることが無くよかった。
しかし、飯田線の後だと、身延線もなんだか可愛らしく感じられる。

身延線の終点である富士に着いたのは午後８時半だった。

で、何故か、自宅のある駅に着いたのは、夜中の３時半だったりする。
結局、飲んでいってしまった。
そして、１８切符は終わってしまったため、運賃を支払う羽目になってしまったりした(^.^;

【関連記事】
飯田線の旅　その１（浜松～豊川稲荷～新城）
飯田線の旅　その２（新城～中部天竜）
飯田線の旅　その３（佐久間レールパーク）
飯田線の旅　その４（中部天竜～大嵐）
飯田線の旅　その５（小和田～天竜峡～中央本線～身延線）

タグ：天竜峡 小和田

コメント 2

おおお！
飯田線の旅がごっつう充実して。
結構な田舎というか、廃線紀行というか。
良いところを訪問しましたな。
廃坑とか廃道というか男心をくするぐるのがまたイイ。
なんというか、かつて繁栄していた都が遺跡として発見されるような
浪漫的なところが良いですな。
五部にわたり続いたこの旅日記も終わるわけですが、大変楽しめました。
惜しいのは人物が出てこないところですが、
肖像権やらプライバシーやら世知辛い世の中ではいたし方ありますまい。
今度は自分自身の写真も載せられるとなおヨロシイと思うのであります。

また、次回のプチ旅行も楽しみにしていますよ。
あ、助手席で良ければ俺様も同乗するのもアリかと思ったりします。
　
by たむ様 (2008-09-17 22:23) 

今回行ってみて、飯田線の深さと、ハマる人はハマる訳がが良く分かりました。
何度か行かないとだめだなあと。

あと、日本の過疎地域（って、ウチの県内でもあるのですが）が、本当に終わり（消滅し）つつあるのだなあと。
で、終わってしまう前に、少しでも自分の中に残しておきたいと改めて思いました。

人物写真がないのは、単純に、写真を撮ってよいか聞くのが苦手なのですよ。

今週末はレンタカーなので（台風が直撃で頭が痛い。）、ボチボチ自分の車で少し出たいとこです。
その時は是非。
by dr_strangelove (2008-09-18 00:55)