初めての一人旅(スペイン2002) その1 [旅行]
私は30を過ぎるまで一人旅などしたことがなかった。
旅行が嫌いだとかという訳ではなく、小学校の低学年の頃には一人で千葉の親戚の家に何度か行っていたし、年齢が高じてからは、友人と国内や国外も何度か行っていた。
単純に横着者なのだ。
そんな私が一人で旅に出てみようと思ったのが、2002年の秋である。
8月に休みが取れず、その分9月に取れることになり、連休を挟んで10日ほど休みを頂けることになった。
それで、どうせだったら普段行けなさそうなところ、海外、それもヨーロッパにでも行こうと思ったのだ。
ヨーロッパはそれまで行ったことがなかったし。(その後も行っていないのだけども…)
で、イギリス、スペイン、トルコのどれかに行ってみたかったのだけども、結局スペインに行くことにした。
学生の時分から、英語が全く出来なかったのだけど、その英語すら通じない国にいきなり行って大丈夫なのか?
まあ、最初の一人旅だそんな感じなのもありかもと、能天気な思考である。
が、ネットであれこれ調べてみると、当時のスペインは、観光客目当ての「首絞め強盗」ってのが頻発しているっていう記述がよく見受けられた。(現在は殆どないらしい。バルセロナとかの犯罪の現状はこちらを参照しては?)
出発の2週間くらい前になって、会社を休めるという確信が出来た。
これまで自分で飛行機の手配すらしたことがなかった。
とりあえず、地元のH○Sへ。
運よくスイス航空に1席だけ空きがあったんで、速攻で押さえてもらう。
行きはバルセロナへ、帰りはマドリッドからに。
担当のお兄さんに、「前の年にマドリッドへ行ったけど、警察署で首絞め強盗にボコボコにされた姿の日本人を見たんで、気を付けて。」との有難いお言葉を頂くw
(繰り返すけど、現在のスペインでは殆どないらしいんで。)
さて出発。
とりあえず、食べれないと困るんで、食べ物の名称や注文、お勘定などのスペイン語が書かれた紙をプリントしていく。
あと、とりあえずサッカー用語と。
スペインへは直行便がない。
私の場合は、チューリッヒで3時間乗り換え時間が。
3時間ってのは、どうにも中途半端な時間。
バーや、空港内をウロウロして時間を潰す。
まあ、若干外に出るのに、この時点ではまだビビリが入ってたかも(^^)
チューリッヒからバルセロナの便は、シートが広く、材質もよくなって、少し嬉しかった。
日本人を同じ便で見かけなかったんで、ようやく旅に出たなという気分になってた時に、炭酸入りの水を頼むと、CAさんに日本語で挨拶される。
単純かもしれないが、これも少し嬉しく(矛盾してるか?)、スイス航空よいかもという気に。
バルセロナに着き、空港を出たのは夜の11時近く。
家を出てから23時間を回っていた。
やっぱり遠い国だ。
それにしても、空港をあっさり出れたのにはかなりビックリした。
チューリッヒで荷物チェックしたんでよいってことか?
ヨーロッパって一つって感じなのだなあと。
基本的には、今回の旅は、行き返りの飛行機を予約しただけで、あとはノープランなのだけども、流石に空港に着く時間が遅くなるってのは分かっていたから、バルセロナの宿はアクロポリスという日本人の方がやっている宿をメールで予約しておいた。
シングルで25ユーロくらい。(ちなみに、その当時はまだユーロが今ほど高くなく、ドルとたいして変わらなかったと思う。)
タクシーで(この時間に地下鉄に乗るには、まだビビリが入っていた。)宿へ着くと、しっかり門に鍵が掛かっていて(この宿一帯は治安がよい地域)、やっぱ違うのだなあと。
ウェルカムドリンクが出ますということだったんで、まあサングリアwもらっちゃって、部屋の外のテーブルで月を見ながら飲む。
期待と不安で、その夜は中々寝付けなかった。
写真が出てこないんですが、この旅行の写真は日本に戻って直ぐに殆どがオシャカになってしまったのです(ノ_-。)
その辺りもあって、この旅行の話は今まで書いたことがなかったりする…
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