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自転車で。(瀬戸内の旅4) [旅行]

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【3日目】

稀に、どうしようもなく意味のないことをやりたくなる衝動に襲われる。

漠然と、これまで行ったことのない尾道や鞆の浦へ行こうと思っていた。
「正解」は松山市駅からバスに乗っていく方法なのだろうと思う。
しかし、気がつくとJR松山駅で今治行きの切符を買おうとしていた。

窓口の駅員さんは、列車の出発まで時間がないんで、改札口で「今治まで乗る。」って言ってくれってことだったんで、慌てて改札まで走っていきその旨を告げ、階段を駆け上がり列車のいるホームへと。
自分の家のほうだと、そういう場合はどこの駅から乗ったか分かる紙を渡されるのだけども、特にそういうこともなかった。
ホームの列車は既にドアが閉まっていた…って、ボタンを押さないとドアが開かない列車だったのだけど。
それに気がつき、ボタンを押して列車に乗り込むと同時に、列車は動き出す。
私と大勢のヤンキー少年少女たちを乗せて。

私の地元でもそうなのだけども、何故に田舎の高校生は学生服のズボンを下げてパンツを見せたがるのかろうか?
黒人文化の猿マネが、日本の土着文化と融合し根付いた結果…と言えば体はいいのだろうけども、お前のこ汚い下着なぞ見たくはないわいというところで、おまけに五月蝿いし。
通りかかった車掌さんに、松山から今治までの料金を精算してもらった後、止む無くリュックからiPodを取り出し自閉。

松山から1時間ちょっとで今治に到着し、来島海峡大橋の袂にある「サンライズ糸山」へ。
館内に入ると、目の前に来島海峡大橋が。ほんの少しやる気になる。

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自転車を借りてみた。今治の駅まではどうしようかまだ迷ってたんだけど。
正直、自転車なぞ山にあった高校への通学で使ってたくらいで、特に経験などない。
瀬戸内海を渡った尾道までは80km。
自転車を管理されてる方に「どこまで乗るの?」と聞かれ、途中の「大三島まで」と答えた。
「大三島で泊るの?」と更に聞かれたんで、「そこからバスに乗って尾道まで行くつもり。」と答える。
「この自転車で尾道まで行けるよ。」と笑顔で言われたんで、「行けそうだったら行ってみる」と言って、自転車に乗る。

ループになった自転車専用の通路を登っていくと、眼下に今治の造船所が見える。

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同じように自転車を借りたお兄さんやら、橋の上を散歩?しているお爺さんやら。

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瀬戸内海を橋の上から見下ろすと、行き来している船やら。

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この日は風もなく、とても穏やか。
気持ちいい。
快適にペダルは進む。
来てよかったなと思う。

来島海峡第二大橋~第一大橋と2キロ半ほど橋の上を気持ちよく走り、大島へ突入。
料金所で200円!(額が額だけに、ちゃんと徴収の人がいた。)を払うと、今度は橋まで上がってきた時と同様に下っていく。

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今回の私の「足」である。

などとここまで書いてみたものの、自転車での旅に何らかのロマンを感じられたのはここまでだった。

高速道路と平行しているのは各島と島の間を結ぶ橋梁部分だけで、後の島内は一般道。ってことは、橋梁部分になったら橋の高さまで上がらなければならない。
また、島内部分もアップダウンがあるんで、結構ツラい。

【しまなみ海道サイクリングロードの高低表】(クリックで拡大します)
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また、大島に入った辺りから、花粉症か風邪か分からないけれども、目から涙が、鼻から鼻水が流れっぱなしの状態。

早く次の島に…と思うのだが、次の「伯方・大島大橋」までは10km以上もある。

とうとう宮窪を前にした上り坂でキツくなり、自転車を降りて歩き出す。
私が歩いている反対の車線で頑張ってマウンテンバイクに乗っていたお兄さんは、しゃがみ込んでしまった。
(この後も結局、上り坂になると自転車を降り、下り坂やフラットなところで自転車に乗るの繰り返しに。)

下り坂を降りてきて宮窪に出ると、久々に海が。
異常に潮流が速い。こんな速い流れは見たことがない。ないのだが、何の変哲もない海の写真にしてしまうのが私のテクの素晴らしさ、ということにしておこう(ノ_-。)
怪しげな窪みもいくつか。
俺が海賊だったら間違いなく根城にすると思ったら、やはり村上水軍の根拠地だった。

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そのまましばらく海沿いに行くと、ようやく「伯方・大島大橋」が見えてきた。

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(続く)


【関連記事】
自動車で。(瀬戸内の旅1) <静岡~松山編>
路面電車で。(瀬戸内の旅2) <松山編その1>
路面電車で2。(瀬戸内の旅3) <松山編その2>
自転車で。(瀬戸内の旅4) <しまなみ海道編その1>
自転車で2。(瀬戸内の旅5) <しまなみ海道編その2>
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